

初日の朝と同じ場所にボートが着いた。カシラとひょっとこがスキンで飛び込み水中を視察、『イケル』と判断、船長は『30分後に流れ出すからそれまでに帰って来い』と言った。
胸躍らせながら9:30潜行開始。沿岸でのダイビングには慣れてはいても、島から20Kmも離れた大海の真っ只中でのダイビングは少し緊張した。
水中は、切り立ったドロップオフ、底は40~50m、崖に沿って中層をゆっくりと移動した。少し進むと、柱を立てたような太い円柱の岩が2本あり、皆で棒倒しゲームを楽しんだ。

潜水時間が30分に近づき、アンカーロープを伝って水面に向かった。もう流れ始めており、船長の潮汐予測に敬服。

サリガンに戻った我々が目指したところは、言うまでも無く”ジンベィポイント”であった。この一本が今回のツアーの最後とあって、それぞれが自分の気持ちの締めくくりをしたことでしょう。
6月23日14:00、別れを惜しみつつもサリガン島を後にした。
帰途、5月10日以来噴火が続いているアナタハン島の間近を航海してもらった。この島こそ、2000年、2001年と、我々が北島ダイビングツアーに選んだ島だ。そのアナタハンは、島全体が火山灰に覆われ灰色一色、透明だった沿岸も濁ったコバルト色に変わっていた。当分、ダイビングも釣りも出来ないであろう。早く噴火が止み、自然の回復を願うのみであった。

写真撮影 : おのじ
神様
毬藻
(お)組のカシラ
執筆・構成: 焚き火塾長
企画 : オーシャンクラブ

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